あさば ASABA

館内 facilities

凛とした空気が満ちて。それは、どこかに置き忘れた懐かしさ。
和やかな時の流れに身をまかせて。

水面に影を映す舞台が、六〇〇坪の池へと橋掛かりをのばす。緑陰の静けさのなかに響くのは、鼓、笛の音、謡……。
「月桂殿」は、旧大聖寺藩主・前田利鬯子爵より寄進された能舞台で、明治後期、七代目浅羽保右衛門が深川富岡八幡宮より移築したもの。
折々の自然を愛でる、日本の美しい伝統。水面を渡る風にのせて聴こえてくる、木々のざわめきや小鳥のさえずり……。窓を開けはなてば、そこに広がる豊かな時間。
凛とした空気が満ちて。それは、どこかに置き忘れた懐かしさ。
柔らかな陽射しのなかで、ゆっくりと、のんびりと、気侭なときを過ごす。
客間と棟を離れて、楽しく心賑やかなときを待つ広間。華燭の典や様々な祝宴や会合、各種展示会・発表会などその形もさまざまに。
その日、その時だけに巡り会う旬、香りたつ出来たての味。海川の幸、山野の幸を一椀、一皿、一膳に載せて。
竹林を渡る風が心地よい野天風呂。高野槙の内湯には、婦人風呂、殿方風呂……、貸切風呂はみずいらずで。
池のほとりで、アートブックの頁を操る。挽きたてのコーヒーの香り、小さく弾けるシャンパングラスの泡。ゆるやかに過ぎていく寛ぎの時間。